Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 Two Minute Warning (1976) 
               (パニック・イン・スタジアム)
 パニック・イン・スタジアム!
 今回も懐かしいお題をいただきました。 舞台はロスアンジェルス・メモリアム・コロシアムでフットボールの試合が終わる間際に何者かがライフルを乱射するという当時によく流行ったパニック物の映画ですね。 この原題の TWO MINUT WARNING というのは試合が終わる2分前に取られるインターバル(休憩?)でそれを合図にそれまで監視をしていたスワットに主演のチャールトン・ヘストンがGOサインを出す!というわけでこの題名になったようです。

LA メモリアルコロシアム
 どちらかというとスワットのポリス・アクション映画のような感じですが、TVシリーズのスワットが放映された次の年の映画で装備もよく似た感じでLAPDもまだベレッタの92Fが採用される前なのでリボルバーが主体です。

この映画で主要なお三方!
 謎のスナイパー!
 まずは犯人が使うライフルから見ていきましょう。 このテイクダウン出来るライフルは見覚えのある形のトリガーガードからレミントンとわかります。 チャールトン・ヘストンがTV中継車の中でモニターを見ながら「これは改造されたレミントンのモデル742だ!」というセリフがあります。 吹き替え版の方はわからないのですが!(こんな小さな画像で分かるんかい!爆) 通常レミントン742は4発または10発マガジンでこの映画では30連のようなマガジンを使用しています。 レシーバ―の上にレールを付けてスコープを載せています。 口径は弾のデカさ加減から30-06あたりではないでしょうか?(M1ガーランドと同じ) ここで1つ突っ込まさせていただくなら(笑)1度はずしたスコープをまた取り付けて、(それも普通のウィーバータイプのレールに)なおかつスコープがテイクダウンされるバレルに乗っていないので精度はあまり期待できませんね! まあ乱射するのでしたら関係ありませんがスワットのスナイパーを2人も倒すのはちょっと無理な感じがします。(笑)  この犯人を演じた俳優さん、最後の方で1回だけちゃんと映るのですが、WARREN MILLER という役者さんで調べてみたのですがほとんど詳しいことはわかりませんでした。

テイクダウン(銃身分離型)のライフル

見覚えのあるトリガーガード

こんな画像で分かるんかい!

ボルトを引いたところ!

長いマガジン!

このマガジンは何かの流用だと思われます。

かろうじてフレームに見える Remington の文字

きれいなマズルクラウン

かなり長いマガジン!

このシーンだけ犯人が映ります。 特徴的な台形のフォアエンド!

スナイパー役はウォーレン・ミラーという俳優さん。
 レミントン742というライフルはいろいろな種類があるようで同じ形のストックが付いている写真を探してみましたがなかなか無く、やっと見つけました! 名称はRemington 742 BDL Deluxe 30-06 Monte Carlo Basket Weave Stock Woodsmaster というようです。 映画で使われたのはたぶんこのモデルでしょう。


Remington 742 BDL Deluxe 30-06 Monte Carlo Basket Weave Stock Woodsmaster


特徴的なレシーバーの形。


レミントンの特徴的なトリガーガード


台形のフォアエンド


バスケット模様のすべり止め?
 S.W.A.T.
 スワットの隊員たちが持つのはM16と思われがちですが、ここで使われているのはコルト社のAR-15 SP1というモデルなのです。 コルトAR-15 SP1はGun Boxのページで詳しく紹介しているので興味のある方は見てやってください。 当時はまだライセンスが切れていなかったのでAR-15系のライフルはコルト社しか作っていなかったのです。 ですので1970年代の映画でM-16が出てくれば大抵はこのSP1かMGCのM-16なのです(笑)今では星の数ほどいろいろな会社でAR系ライフルが作られていますけどね。

                * GUN BOX のページ  COLT AR-15 Model SP 1  

一見してM-16に見えますが!

フレームサイドがすっきりしているAR-15 SP1

初期型の特徴である三つ又のフラッシュハイダ−

SP1の特徴であるヒンジ部分の大きなスクリュ−

え? 何でバンダリア?

スワットと言えばこのライフル!
 スワット・スナイパー
 スワットが使うスナイパー・ライフルはもう定番のレミントンM700ですね。 あとショットガンもレミントンのM 1100のオートでポンプではないのです。(?)

レミントンM700

おなじみの形のレシーバー

ショットガンもレミントンM1100

こちらもレミントン!

実は全部同じ俳優さんだったりして?(爆)
 LAPDのハンドガン
  ほとんどのLAPDオフィサーがチャールトン・ヘストンを含めS&Wのリボルバーを装備しています。 それもM15コンバット・マスターピースのようです。 それはスワット隊員も同じでS&Wのターゲットグリップが脇に見えているからです。 その中で一人だけパイソンのグリップが見えた制服オフィサーがいました。

チャールトン・ヘストンはコンバット・マスターピース

スワットの隊長も脇にリボルバー

スワットの隊員もコンバット・マスターピース

S&W のサービスグリップが見えています。

S&W のターゲットグリップ! 6インチ? 

この警官だけコルト・パイソン!
 その他のガン
 試合開始の合図に審判がなぜかS&W M36を使っていました。 そして多分使いまわしで犯人が捕まった後、足首からスナブノーズが出てきますがグリップの上の部分の形からM36ではないかなと思います。

試合開始の合図にM36

犯人の足首からスナブノーズ!

これもたぶんM36
 UZI サブマシンガン
 こんな観客の多いところでなぜウージー?(爆)カバンに入るから? と突っ込みたくなります! ハンドガンで十分な気がしますがどうでしょう?(笑)

カバンの中からウージー?

こんなたくさんの人がいるところでサブマシンガンってどうよ?
 Federal Gas Riot Gun
 1930年代にイギリスで開発され口径37mmでガス弾もしくは非致死性の弾を打ち出すものでアイルランドで暴徒の鎮圧に使われたそうです。

最近の映画ではほとんど見ないですね!


中折れ式の単発です。
 今回リクエストをいただいてかなり悩みました! いつもこのページでは落としどころを考えるのですが(関西人なので!)ぜんぜん浮かばなくてかなりの長い間放置しておりました。(汗) 結局は落せていないのですが今回は素直に紹介するということで勘弁してやってくださいませ!




 見慣れた景色がたくさん出てくる映画で懐かしくまた見させていただきました。 ちなみに最初のシーンで犯人が狙撃の試し撃ちをしたホテルは今でもフリーウェイ405号線のすぐそばにあり、当時と変わらない外観なのでたぶんすぐわかりますよ! そばを通る機会があったので写真を撮ってきました!(笑)




                                             3/27/2023

犯人が車で出て行くところ!


405フリーウェイのすぐそば。後に見えているのはポール・ゲッティ―美術館


当時とほとんど変わっていません。


なぜかうちにもあるフロント・ブレイクのデューティーホルスター!
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